レディオヘッドのアルバム『OKコンピューター』が英Q誌読者による投票により90年代のグレイテスト・アルバムに選ばれた。『パラノイド・アンドロイド』『カーマ・ポリス』『ラッキー』などのヒット曲を生み出し1997年にチャート第1位に輝いたレディオヘッドのサードアルバムはブリットポップ時代の最後を飾る作品と評されており、今回オアシスの『ディフィニトリー・メイビー』やニルヴァーナの『イン・ユーテロ』を抑えて「文化的、歴史的、もしくは、芸術的に」最も優れた作品として選出された。
2位には僅差でソロアーティストのトリッキーのアルバム『Maxinquaye』が続いており、ニルヴァーナの『イン・ユーテロ』は3位となった。
Q誌でシニア・エディターを務めるマット・メイソン氏は「90年代は音楽にとって進歩的な時期でしたし、わずか15年しか経っていない今の時点で、その10年のいくつかのバンドと作品がいかに今日の音楽的、文化的な姿をかたち作り、その後もそうし続けてきたのかという真価を実感できます」「我々は未だにこれらのアルバムのことを学んでいるところです。時間が経つと、バンドは秘密や背景にあるストーリーを明らかにしていますし、オープンになるべく新しい見方や話がまだたくさんあります」とコメントする。
今月号のQ誌の中で90年代のグレイテスト・アルバム100作品のフルリストが発表されている。
英Q誌読者が選ぶ90年代グレイテスト・アルバム トップ10:
1. レディオヘッド 『OKコンピューター』
2. トリッキー 『Maxinquaye』
3. ニルヴァーナ 『イン・ユーテロ』
4. ジェフ・バックリィ 『グレース』
5. ビースティ・ボーイズ 『イル・コミュニケーション』
6. ビョーク 『デビュー』
7. DJシャドウ 『エンドトロデューシング』
8. オアシス 『ディフィニトリー・メイビー』
9. パルプ 『コモン・ピープル』
10. ケミカル・ブラザーズ 『ディグ・ユア・オウン・ホール』